「あけましておめでとうございます ヒッバリさーん!」

ガキィインッ

「っとと…相変わらず過激な歓迎ですねー」
「…歓迎なんてしてないんだけど。何の用?」

「新年会 しませんか?」





A Happy new year
         - REBORN! -





「…新年会?」
「はい、新年会です。もう新年じゃないですか。明日、1月3日。ここ応接間でやりません?」
「…」
「( ていうか何でヒバリさんはもう学校来てるんだろ…。冬休み9日までなのに。ほんと学校好きだなぁ )」
「いいよ」
「まじですか」
「うん」

ちょっと予想外だった。
断られた場合無理矢理にでも認めさせようと思っていろいろ持ってきたのに…(何持ってきたんだ)

「よかったぁ…これでリボーンに殺されずに済む〜…」
「!…その新年会って、他にも誰かくるの?」
「え?はい。ボンゴレの皆さ 「やっぱ却下」 ええええええ!!
「フッ 男が一度言ったこと変えるなんてみっともねーな」
「…赤ん坊」 「リボーン!」

窓際に現れたのは、私にヒバリさんに許可をもらってくるよう差し向けた張本人、リボーン。
逆光でよく見えないけど。

「男に二言はねぇ。そーだろ?」
「…」
「ここで却下なんて言ったらダメツナと同レベルだな」
「!…何?」
「違うんなら許可しな」
「………いいよ、許可してあげる」
「うわぁ!ありがとうございま――― ガキィインッ ちょ、何するんですか!」
「別に」

なんだかんだで新年会決行決定。
ふてくされてるヒバリさん、楽しそうなリボーンは置いといて、すごく楽しみであります。










「おおーじゃねぇか。ひさしぶりー」
「久しぶり山ちゃーん。ついでにランボとイーピン。ツナちょんと隼人とビアンキは?」
「まだ家だと思うぜ。よぉヒバリ。ご機嫌ナナメなんじゃ――― ヒュッ おぉっ」
「こらヒバリさん!!」

暴れだすヒバリさん。遊びだすランボとイーピン。
始める前からこんなだったら…始まったらどうなるんだ…!(の苦悩)

「( 頼むからランボ。手榴弾使ったりイーピン辱めたりするのだけはやめてね…! )」
「よぉ。苦労してるみてーだな」
「リボーン…そう思うならリボーンもどうにかしてよ」
「無理だな」
「がーん!」

そうこうしているうちにツナちょんと隼人とビアンキも到着し(隼人はいきなり倒れていた)、
やっと新年会をはじめることとなった

「えーとじゃあ。今年もみんなにとってよい年でありますように。カンパーイ!」 「適当だなぁ」

ジュースが入った紙コップを掲げ、乾杯をした
皆でくいっとジュースを一気飲みしてから、お菓子やらに手を伸ばした





「らってよぉ〜親父がよぉ?」

…山ちゃんが酔っている。

「今日、お酒もあったの?さん」
「いやぁ、ないはずなんですけどねツナちょん。…まさか!」

リボーンの方を見やると、彼は「ニヤリ」と笑った。…確定だ。

「リボーンの仕業、ですね」
「うわあぁ…獄寺くんまで…!」

ツナちょんの言葉に隼人の方を見ると、
酔っているときはビアンキも何も関係ないのか、ビアンキに突っかかって行っている(そしてポイズンクッキングを喰らわされてる)
うわぁ…騒がしい。

「五月蝿いよ…いい加減にしないと咬み殺すよ」
「( ! )」
「まぁまぁヒバリさん。こらえてくださいよ」
「…。」
「( ホッ )」

ヒバリさんはさっきから何度もトンファーを構えては私が宥めて仕舞い込んでしてる。
その度ツナちょんが怯えたり安心したりしてる。…忙しい人たちだなぁ

「今年も楽しく新年を迎えられそうですねツナちょん」
「うん、そうだね。
 えっと…この部屋提供してくださって有難うございました、ヒバリさん…」
「キミに提供したわけじゃない。これ以上僕に話しかけないでよ。咬み殺すよ」
ヒィイイッ ごめんなさい!」

どっちがボスだか分からない。そんな光景に、思わず笑ってしまった

「おい
「ん、どうしたの リボーン」
「これ飲むか?」
「お酒じゃないでしょうね?」
「見ての通りオレンジジュースだ」
「…貰う」

がコップを受け取り、それを口にしたのを確認し、
リボーンは「ニヤリ」と怪しく笑った。(!)



「んー…ツナちょぉん…?」
「うわぁっ!さん!?え、酔っ…」
「…。誰、に酒飲ませたの」
「オレだ」

「ニヤリ」笑顔を携えて名乗り出たのは勿論リボーン。
ヒバリはトンファーを構えると、リボーンに突っ込んでいった

「うわああああヒバリさん!?」
「何考えてるの。キミならがとてつもなく下戸なの知ってたでしょ?」
「ああ、だから飲ませたんだ。つーか何でお前こそが下戸なの知ってんだ
「なっ…」
「邪魔されたくなかったんでな。…よし、そろそろ始めるとするか」

ヒバリの手を振りほどくと、リボーンはみんなに見てもらえるよう一番高い机の上に登った

「今からの婚約相手候補を決めようと思う」
「「 !!? 」」
「ワオ」
「同時にツナの右腕候補も決める」
「マジっすかリボーンさん!」

リボーンの言葉に声をあげたのはヒバリと獄寺だった(これにより獄寺の酔いは醒めたらしい)
2人ともやる気満々と見える。―――狙う候補は、別々と見えるが

「新年会なんてのは形だけだ
 今からやるバトルロワイヤル形式の勝負で生き残った一人がの婚約相手候補でありツナの右腕候補だ
 準備はいいか?」

ツナは慌て、山本はもとより酔っ払っているので「おっけーおっけー」と赤い顔で笑って返した
(獄寺の障害にならないようリボーンにおたふく仮面を着けさせられた)ビアンキは我関せずとワインを飲みながら傍観体勢
獄寺は準備運動、ヒバリは被害が及ばぬよう(眠り込んでしまった)を部屋の隅に避難させていた

「じゃあ―――用意……スタート!」










「…ん…ぁれ…ここは…?」
「僕の部屋だよ。
「ぇえっ!?ヒバリさ…何で…?」
「キミが眠った後のバトルロワイヤルで僕が勝ったから。」
「??」

意味が分からない、と?マークを飛ばすにヒバリはふっと微笑むと、の額にキスを落とした

!? ? ?」
「今年もよろしくね  花嫁さん」
「?????」


があの新年会の本当の意味を知ることになるのは、5年後、実際にヒバリと結婚式を挙げる時なのである。(うわぉ)





( [ Love Mistake. ] 紫陽 華恋 2周年・300000HIT御礼フリー小説 )

----------この下は切り取ってくれてかまいません----------

2007年のラブミス。年賀企画にて、年賀メールにのみアドレスをのっけて配布したフリー小説。
まあつまり企画に参加した人のみが知る隠された(?)年賀夢ですね
もう1年も経てば時効だろうと30万/2周年の方に入れちゃいます。エヘ。