ぽかぽかと、春の日差しは優しくて





暖かな陽気が あたし達を包んでいた

















好き×好き=シアワセ ―恋の方程式―

















「雅治〜」




が目をこすって隣に座っていた仁王の肩へと頭を寄せる




「何じゃ?




そんなの可愛さに仁王は口元を緩めながらも、問いかけた




「ねむい…」




その言葉に、ピク、と仁王の顔が引き攣った




「…彼氏が家に遊びに来とんのに眠いたぁ、えぇ度胸やの」




その言葉に、はムッとすると、




「しょうがないじゃん〜春なんだから…」

「…まぁ 春じゃしな」




の答えに、仁王は少し納得しないながらも頷く

春眠 暁を覚えずとはよく言ったものだ




「でしょ?」

「ほな添い寝しちゃる」




にっこりと笑って言った仁王に、今度はが顔を引き攣らせた




「…変な事しないでね?」

「……知っとるけぇ?春は発情期なんじゃよ」

「雅治なんかしらないッ」




は仁王を軽く小突いた


仁王はそれさえも愛しいと感じたのか、隣に座っていたをぎゅーっと抱きしめる





「…何さ」

 好ぃとうよ?」

「うん、ありがと。じゃ、眠らせて」

「…;; プリッ…」





愛に満ち溢れた告白もに軽く流されて、仁王は小さく反論(?)した





「何語喋ってるの?ほんとに寝たいんだよ、あたし」





それさえもズバッと切る





「…何もせんから隣に寝てえぇ?」

「………何かしたら絶交ね」

「狽ォ、肝に銘じとくけぇ」

「よろしい」





はそう言ってにっこり微笑むと、自分のベッドにもぐりこむ





「ほら、おいで」

「んv」





仁王は心底嬉しそうに微笑むと、続いてベッドへともぐりこんだ





「…アノ マサハルサン」

「何じゃ?」

「何もしないって言ったよね?」

「何もしてへんよ?抱きしめてるだけ。」

「(…ベッドで抱きしめられてると何かされてる様な気がしちゃうんだけどなぁ…)

 ま、いいや 今日だけ、特別ね」

「ありがとさんv」





仁王のお礼の言葉がとてつもなく嬉しそうだったので、は頬を赤く染める


こんなに自分は愛されているんだなと、実感する


は静かに目を閉じて、自分のお腹にある仁王の手を握り締めた






?」

「雅治

 …あたしも、好きだよ」

「……ん」


















好きと好きが重なり合えば それは必然的に“シアワセ”に成る


















それが恋の 方程式。






































そしてシアワセは、この春の陽気みたいな 優しくて 暖かいんだ




























END





06/4/01

50000HIT御礼企画 美穂 様リクエスト。

…甘い ですか?
それなりに甘いと思うのですが(苦笑)
少なくとも、ギャグ街道には走っていません(笑)
いやでも短いですねぇ…ゴメンナサイ…

駄文ですが、美穂さんに捧げますっ

50000HIT、リクエスト、有難うございました!

美穂様のみ苦情可。
(お持ち帰りの際は背景の直リンクだけはしないでくださいませ)

             By 紫陽華恋