生徒会室での、少しだけの休憩時間。 あたしの、大好きな時間。 「はい、景吾」 「ああ…サンキュ」 コーヒーを差し出すと、景吾は疲れた様子でそれを受け取った ソファに座る彼の隣に腰掛けて、少しだけ彼によりかかる 「おつかれ。…あと、ちょっとだからね」 「ああ…分かってる。」 そう言って、景吾もあたしに応えるようにあたしの方によりっかってきてくれる そう この瞬間。 いつだって完璧な彼が、俺様な彼が、強い、彼が。 仮面を外し甘えてくる、唯一の時間。 甘えてくる景吾はとても可愛い。 普段は絶対に見せない弱さをチラつかせて、あたしに体重を預けて。 少し顔をあげれば、端整な顔が間近に見えて あまりに可愛くて愛しくて…すり、と体を彼に擦り付けたら景吾も気持ち良さそうに目を細める(猫みたい) あまい、じかん。 「―――5分だ。仕事、再開するぞ」 僅かだけれど、愛しくて 幸せな時間。 あたしの、大好きな時間。
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