「仁ー」

「…」

「じーん」

「…」

「仁ちゃーん」

「ウッセェな此処だ!」

















HAPPY BIRTHDAY  -4月2日 亜久津 仁-

















「またタバコ…

 やめろっつったろ?」

…何でテメェに言われてやめなきゃなんねーんだ」

「ま、それもそうかも知れないけどサ」






仁は屋上でタバコをふかしていた


フェンスに寄りかかり、紫煙を空に浮かべて。


俺は、そんな仁の隣のフェンスに寄りかかった





「…何の用だ」

「ん?…忘れてんのか?」

「何が」

「(カンペキ忘れてるなこりゃ…)」

「用があるなら早く言え」

「はいはい、ちょっと待て…」

「オイてめ…」





仁のタバコをサッと抜き取り、自分の唇で咥えた


吸ってみるが、正直何が美味しいのか分からない。






「返せ」

「まぁまぁ、タバコより良いモンやるからさ」






タバコを床に投げ捨て、足で踏み潰す


火が消えたのを確認すると、仁の耳元に唇を寄せて、






「HAPPY BIRTHDAY 仁」





そう囁いて、口付けた


















少し乾いた唇は、甘いモンブランの香りと さっきと同じ、苦いタバコの匂いが した




























END





06/4/02

誕生日夢ってね!
ゴメンあっくん…UPするの1日遅れちゃったヨ…何でかしらんけど男主人公やし(笑)

オヨヨ

次は…誰?も、森っ!?うわ、かけるかなぁ…

不安だ…