いつもと何ら変わりない平日。




授業も全て終了し、残すは放課後の部活のみ。




――そんなとき、事件(?)は起きた

















HAPPY BIRTHDAY  -4月18日 森 辰徳-

















ばかぁーっ!!!

 テメェら呪ってやるー!



部室のドアノブに手を掛けたとき、中から聞き慣れた声(しかも叫び声)が聞こえた。

慌てて扉を開け、中へ入ると、そこはある意味ジャングルだった。

…つまり、荒れていた。




「ちょ、!?」

「辰は黙ってて!あたしはコイツ等に文句があんの!」




俺の幼なじみである、

普段はこんなに荒れることは無いのに…

何があったんだ?




「アンタ等ね、自分はいつも キッチリちゃっかり祝ってもらってるくせに、忘れるとはどういうことよッ」

「そ、そんなこと言ったって「内村クン?何か言い分があるのかな?アンタが1番罪深い(?)のよ、分かってる!?」

「…」

「フン」




う、内村がしょげっちゃってるよ

橘さんも苦虫を噛み殺したような顔して…

アキラも深司も桜井も…どうしたっていうんだ

…ていうか、1番どうしたと聞きたいのはなんだけど




…?」

「何」

「何でそんなに怒ってるんだよ…?」

「そりゃアンタのた」

「た?」

「ななななな何でもないっ」




俺の“た”って何だ?

は言いかけて、焦ったように何でもないって言うし…




俺が葛藤していると、再び部室のドアが開いた


俺は反射的に振り返る





「あ 森」

「石田…」

「誕生日おめでとう!」

「…え?」

「「「「「「!!!!」」」」」」





石田の言葉に、俺の体は一瞬停止。

そして、今日の日付を思い出す





「(…4月…18日だ…)」





4月18日。

それは紛れもなく、俺 森 辰徳の誕生日。





「石田…!信じてた!」

「え、え?」





はとても嬉しそうに石田に話しかけている

さっきのはいずこ…





「…あのね、辰」

「ん?何、

「さっきあたしが怒ってたのはね、みんなが辰の誕生日を忘れてたからなの」

「…え…」

「だからあたし、いてもたってもいられなくなっちゃって…」





少し俯き加減に呟く様に言う(そして左手はガッチリと拳を作っている)に、言い知れない感情が押し寄せた





「…バカだなぁ 

「んな、バカって…」

「俺はに祝ってさえ貰えれば…それだけで…」

「え…」

「…//」

「///」



「あのー…部室でイチャイチャするの、やめてもらえないっスかねー?」

「「!!」」





アキラの声で我に返った。

狽、わぁあああ何か 俺 抱きしめてるし!(気付け)





「…ハァ

 ったく。森。お前は帰って良い」


「え?ど、どうしてですか 橘さん!」


「…俺からの誕生日プレゼントだ。

 と存分に遊んでこい」


「…!  はいっ!」





俺はの手を引いて部室を飛び出した










「ねー辰ーっ!」


「何ーーっ!」


「誕生日おめでとうー!」


「…ありがとうーっ」










この日、俺にとって最高の誕生日となったのは、言うまでも無い。




























END





06/4/18

誕生日夢ってね!2
ちょーっとだけぎゃぐていすと。
ていうか森ちょんの口調わかんないよ!誰これ(笑)
許せー

次は…ブンちゃんだっvvvvvv(ウフフ)