「知ってる!?大石!」


ちゃん おは「今日義経の命日なんだって!!!」


「…は?」

















HAPPY BIRTHDAY  -4月30日 大石 秀一郎-

















「『は?』じゃないよ!

 源九郎義経!知ってるでしょ?」



「し、知ってるけど…」



「で、その義経の命日が、今日なんだって!」



「あ、そ  そう…」






朝、学校で。





自分の席で、朝のHRが始まるのを待っていたら、遅刻ギリギリで前の席のちゃんが滑り込んできて、


机に鞄を置いた刹那、振り向いて義経の話をしだした。







…実は、今日は俺の誕生日。


俺が生まれた日なのに、何故 今日死んだ人の話をされなければならないのだろう。



…ちょっと、憂鬱になった。







「義経ってねー…」







義経の武勇伝や美談、とにかく義経の自慢話を喋りだすちゃん。


俺はその話を右から左に聞き流しながら、少し俯いて 机を見つめていた
















俺は、ちゃんが すすすすすすスッ、好きだ。(落ち着け俺)(本人に言ってるわけじゃないし)





なのに自分の誕生日に何も言ってもらえず、さらに死んでしまった人の話など、俺にとっては苦痛でしかない。

















…けど、



















「ってな感じで義経は死んじゃったんだけど…

 ね、どう?義経ってすごいよね カッコイイよね!

 で、義経よりもカッコイイ大石が今日誕生日なのは、義経の生まれ変わりだからかな?」









一瞬、耳を疑った。









「…え…?」



「誕生日おめでと!大石!」









そう言って、棒付き飴を数個、俺の机に落とした。





正直、泣きそうになった。





覚えててくれた。





おめでとうと言ってくれた。










後悔した。




興味の無い義経の話でも、ちゃんと聞いておけば良かったと。










「…うん、俺 義経が好きになったよ」


「マジ!?じゃぁもっと詳しく教えてあげる!」


「…………え…………」







































前言撤回





義経の話は、もう聞きたくないです。(聞かされまくって耳が痛いよ、手塚…)




























END





06/4/30

義経ネタだよオイ(笑)

いやぁ、義経スキ−なお友達に聞かされたのですよっ命日が今日だと!

…ネタが思い浮かばないので使わせてもらいました

ごめんよ大石…書きにくいよ、君。(何で最後に「手塚」って言ってるかと云うと、大石が手塚バカだからさ+ 何)

次はー…じっ、ジローちゃ…!!! 頑張ろう!!!!!(何)