「行ったぞ石田ー!」

「ああっ!」



7月1日

学校は休みと言えど、部活はある



でも普段からあんまり居ない(神尾や伊武の)ファンの子達のギャラリーはやっぱりいない。




―――1人を、除いて。

















HAPPY BIRTHDAY  -7月1日 桜井 雅也-

















「( …今日も、いる )」



ちら、とフェンスの方を見やると、1人の少女。

名前は知らない。…けど、同じ2年生だったような気がする



いつも練習を見ていて、休みである今日も、いや今日だけでなく、休みの日も毎日。


誰を見ているのか


ある日、そう思った俺に俺自身驚いた。

…名前さえ知らない、喋ったことも無い女子を好きになるなんて。



「( でもどうせ神尾か伊武なんだろ )」



そう諦めて、練習に意識を戻した


















でも  今日くらいは、話してみたい



7月1日



俺にとって、一応特別な日なのだから…







「練習修了!各自片付けをして解散!」


「「っした!」」




橘さんの号令に返事を返し、俺に割り当てられた片付けを終えてから、荷物を担ぐ




…彼女は、どこかソワソワしていた。


( 今まで何も渡してなかったけど…渡すのか? )


手に持っているモノを見て、ちょっと思った。

可愛くラッピングされたプレゼントらしきもの。

それを貰うやつが羨ましいぜ、なんて思いながらフェンスの扉に手をかけた―――












「あ、あのっ桜井君!」


「…え?」











あろうことか 彼女が話しかけてきたのは…俺。












「お疲れさま!で、あの…お誕生日、おめでとう」











にっこりと、彼女は笑みを浮かべて



その可愛いラッピングが施されたプレゼントを、俺に差し出した












「あ、りがとう…」



「じゃ、じゃあねっ!」





「あ、ちょ、待ってくれ!」


タタタ…と走り去っていく彼女の背中に叫んだ



















「ク…クラスと名前はっ?」



















振り返った彼女の赤い顔は、きっとずっと忘れないだろうと思った








































「( 2-3 …… )」








心の中で何回も呟いて、明日どうやって会いに行こうかと考えながら、軽い足取りで家へと帰った



そんな、中学二年生の青春真っ盛りな誕生日。




























END





06/7/1

おおおう…!お前ほんとに桜井か!?誰だよお前ェデエエエエエエエ(デ?)
ごめんよごめんよ!
ああ…峰っ子は難しいのよ
無謀だったな…アハハ
楽しみにしてくれていた某オフ友さん…ごめんね、こんなので(笑)

次は…けんちゃんーーー!!(叫) うおおおお愛ラブ健太郎さんではないですかぁああああ