隣で穏やかに寝息を立てる少女を見つめた 可愛いかわいい、愛しい彼女。俺の、恋人。 今まで人を好きになったことなんてなかった俺が、バカみたいに好きになった女。 あまりに愛しくて愛しくて、素直になんてなれずに。だから、 今、隣にいられることが あまりに、幸せ。 サラ…と通りのいい髪に触れてから、その白い頬を手で包み込む 「…好いとうよ、」 君が愛しい。 きっとそう言う人は、俺以外にもたくさんいて、それは家族だったり、友達だったり、 もしかしたらいるかもしれない恋敵だったり。 たくさん、たくさんいる中で、俺は自信満々に、胸を張って言える。 「他の誰よりも、お前さんを好いとう。 ―――――…他の誰よりも、お前さんを幸せにしちゃるから」 何か、幸せな夢を見ているのか。 君が不意に、優しく微笑んだから 溢れんばかりの幸せを噛み締めて、俺も小さく 微笑んだ |
By [Love Mistake.] 紫陽 華恋 (200000HIT御礼企画作品)