いつから、だっただろう。
を、妹して、見れなくなったのは。

いつからだっただろう
触れたいと、思うようになったのは。


いつから だっただろう。

他の女を抱きながら、を重ねて見るようになったのは。


思い過ごしだと、まやかしだと思っていたこの感情は、
否定すれば否定するほど、遠ざけようとすれば遠ざけようとするほど…
俺の中で鮮明に。

“ 恋 ” へと。

その姿をはっきりさせていった。


いつだったか、ある日俺は否定するのを諦め、受け入れることにしたのだ
好きなんだから仕方ない。そう、たとえ 血の繋がった妹だとしても。

生まれる前から一緒だった。
今更、他の誰かと一緒になんか、させたくない。


「のう、
「なに雅治」


ソファに座るの後ろに立ち、俺よりも長い(俺たちの見分けはこれでしかできない)尻尾の髪に指を通す
ゆっくりと、愛おしむように、優しくその髪を掬い、口付けながら  問う。


「もしも、俺が……お前さんのことが女として好きじゃて言うたら どうする?」
「…なにそれ」
「別に。もしもの話」
「うーん、」


は答えを探し…というよりは、言葉を選んでいるらしかった。
結構すぐに答えは出たらしく、再度口を開く。


「雅治に、むぐ」


の口をふさいだ。答えを聞く前に。


「何すんのっ」
「や、別に。…やっぱいいけぇその答え」
「はあ?」


気づいてほしい。知ってほしい。そして、受け入れてほしい。

でも、

今は  今はまだ、




この秘めた想いに気付かないで



花嫁婿合宿記主人公でございます。甘のはずなのに微妙…!