勝算の無い賭けなんてしないよ



「分かったね?負けたら一生ソイツのモン。奴隷にしてもいいしパシリにしてもいい。」
「ああ、分かってる」
「勝負の内容は――――」



「けーんぱ−ち」
「ぅおっ!いきなり出てくんじゃねぇ!つかてめぇ11番隊じゃねぇだろうが。何で此処にいやがる」
「愛しの剣八に会いにきたんですけどー?失礼だなぁ、もう」

膨れるに、剣八は呆れた視線を送る。そして、小さく溜息を吐いた。

―――これも勝負の一貫だったりする。
なんせ、勝負の内容とは

「剣八」(←耳元で)
「…っ何だ気色悪ィな」
「あたしのこと、好き?」

相手をオトした方が 勝ち というものなのだから。

「……」
「(およ?)」
「…んなの、テメェが1番よく分かってんじゃねぇのか」
「……」

は至極楽しそうに不敵に微笑むと、後ろから、剣八の額にキスを落とした

「…あたしは、勝算のない賭けなんて、しないからね」