「好きだ」
     「…、」
     「好きですぜ、さん」
     「嫌い。私は、嫌いだよ」
     「…それでも俺は、」

     アンタのことが  死ぬ程、好きでさア

     嫌いだ。嫌い。
     私の気持ちを知ってるくせに、そんなことを言うあなたが嫌い。

     「。好きだ」

     でも、1番嫌いなのは、他でもない この私。

     「…嫌いだよ。」  でも。

     あなたが嫌い。それは嘘じゃなかった。けれど、心の中ではずっと、

     愛しかった。

     私が嫌い。あの人への想いを忘れてこの人を好きになってしまった私が 嫌い。

     「…好きだよ、総悟」


嘘じゃなかった、けれど本心でもなかった



( 好き、というのも、きっと嘘じゃない。 )( けれど、きっと。本心でもないんだ )