「ほんとに…行くの?日番谷…」 「…ああ」 「…わたしは、行けない、のに…?」 「…ああ」 「…そう」 「―――… −−−−−−−−−−」 待ち続けて三年目 もう、三年がたつ。 彼が いなくなってから。「…今日も お腹、空いてくれないな…」 空いてくれたのなら。 彼と、同じ場所へ行けるのに。 「…日番谷…」 「呼んだか?」 「―――っ」 懐かしい声に顔をあげると、そこには愛しい人がいた 「ひつ、が や…?」 「ちゃんと待ってたみてーだな」 「日番谷っ…」 「お前を連れて行く」 「え、でも…わたしは…」 「隊長権限の特例だ。誰にも文句は言わせねぇ」 ふっと微笑む彼は三年前と変わらずカッコ良くて、 『―――… いつか絶対迎えに来るから……待ってろよ』 愛しかった。 |