気のせいだ。夢だ。まぼろしだ。じゃないとおかしいだろう。そんなはず、ないだろう。 何で、僕が、そんな。嘘だ、絶対に。いや嘘じゃないけど。とりあえず、夢だ。 現実に起こったことじゃない。じゃないと、僕が、そんな。―――あれ、ループしてるじゃないか ( それだけ僕は動揺しているのか )夢なんだよ、とにかく。目の前に顔を赤らめた彼女がいようと、 僕のくちびるに、彼女のぬくもりが残っていようと。―――そう、夢( じゃなければ いい。 )
こ ら
と し
を く
し な
た い
( 僕 が に キ ス を し た 、 な ん て 。 )