「あ、ラビッ!」 「…?何変なかっこしてるさ…?」 「変なかっこって…リナリーに着せられたの!ゴスロリ?って言うんだって」 「( …可愛い… )」 「ラビー?」 は固まっているラビの眼前で手をひらつかせるも、ラビはそれにも反応しないらしく。 どうしようかなぁ、と悩んだ末、ラビの頬に手を添えた 「っ?」 「ラビ…」 そして つねった 「いてててて!痛いさっ!何するさー!?」 「ラビが気付かないのが悪いんだろ」 べーっと舌を出したに、ラビは苦笑した 「( そんなカッコで言われてもたででさえ怖くないのにとてつもなく怖くないさ… )」 が着ているのは、所謂ゴスロリ服。 ゴシックな上半身に、ロリータのようなヒラヒラのスカート それを全て黒で統一したその格好は、黒髪に白い肌のにはよく似合っていた。 …そして、エメラルドグリーンの瞳が全身の黒に映え、一層綺麗さを増していて。 「あー可愛いさー」 「狽ぬあっ!!こら、ラビ抱きしめるな恥ずかしい!」 「そんなカッコしてるが悪いんさ」 「人の所為にするなっ!ってかリナリーの所為じゃん!」 腕の中で暴れるもお構い無しに、ラビは緩みきった顔に笑みを浮かべながらを抱きしめ続け。 「…黒、か」 「――…教団と同じ色 だね」 「ん」 「…それと、」 「ん?」 「ラビの眼帯と 同じ色」 「……ん」 ラビはふと脳裏を過ぎった過去を振り切ろうと、一層強くを抱きしめた 「ラビ…?」 「…いっそ、」 「…ラ」 「の黒に…いっそ、俺の全部を覆ってくれればいいのに…」 「…ラ、ビ…」 「全部…俺も、俺の名も、俺の記憶も…全部」 ぜんぶ。 「…やだよ」 「」 「あたしなんかでラビを覆いたくない」 「…」 「……覆われるときは…一緒だよ、ラビ」 「!」 「す…き、だよ」 初めて紡がれた、キミの気持ち 「…」 「でも」 「…?」 「ラビのすべてを覆うのも…いいかもしれないね」 そのまま、あたしも共に消え去るのならば。
あなたの全てを覆いたい END 06/7/14 斎樹 香 様リクエスト。 遅くなって申し訳ありません!! やぁっと書きました…5万HIT企画時のリクのヤツの続き、ってことだったんですが… 覚えてました?忘れてたでしょう!(笑)(ぇ) でも私は書きましたよ…覚えてましたよ…!(笑)…あ、ゴスロリに意味はありませんすみません私の趣味です(死) 駄文ですが…キリバン&リクエスト有難うございました。 香様のみ苦情可。 (お持ち帰りの際は背景の直リンクだけはしないでくださいませ) By 紫陽華恋 |