こっち来んしゃい」

「んー?」

「ココ座って」

「はーい」





雅に呼ばれて、雅の居る、ベッドの方へと足を運ぶ


座れと言われ、雅の足と足の間に座り込んだ


雅が、後ろから私を抱きしめる




「ふふ…雅って時々甘えたさん」


「黙りんしゃい」




自分で自覚しているのか、否定しないところがまた可愛い。




彼氏に愛し、愛されて 私は今、幸せな時を過ごしている。

















惜 し み な い 情 、 幸 せ の と き

















今日は日曜日。



王者立海大テニス部も、今日はお休み。



学校以外で会えるのは今日くらいだから、友達との約束も断って、一人暮らしの雅の家に遊びに来ていた





「テニス部は?どう?」


「んー…いつも通り」


「真田はおっさん?」


「オッサン。」


「赤也くんはワカメ?うるさい?」


「おーおー五月蝿いしワカメじゃ」


「ブン太は相変わらず甘いモノ好き?体重、雅と一緒?」


「( 詳しいのぅ… )一緒。」


「ふふ…ホントいつも通りだね」


「そうじゃて言うとるんに」





こんな日常がたまらなく愛しい。



大好きなあなたと過ごす、この1秒1秒が、私にとっての宝物。







「ん?」

「好きじゃよ」

「うん 私も好き」





後ろから頬にキスされて、少し恥ずかしかったけど、雅が微笑んでくれたから私も微笑む





「ずっと一緒?」

「当たり前じゃけぇ」





ぎゅ、と抱きしめられて、雅の温もりを改めて感じた。





「ずっと、一緒だよ?」


「ん。ずっと一緒、な」

















来年も、再来年も

















5年後も10年後も。

















ずっと、ずっと、

















貴方と一緒に、


   幸せな時を 過ごせますように。