僕のもってるものす 「支ー葵っ」 「…ああ、。相変わらず無駄に元気だね」 「無駄って言うなあ!」 駆け寄ってくるに、無意識に手を伸ばしそうになる 枢様の視線を感じ、出しかけた手を戻す 俺にとって は手の届かぬ人。 “純血種” 俺たち吸血鬼にとって、絶対的で神聖な、至高の存在。 ましてや、恋なんて、 叶うはずの、ないこと。 「支葵?どしたの?」 「…なんでもない」 俺の、 目でも 耳でも 手でも 足でも 声でも 命でさえも。 君の心が俺のものになるなら なんでも捧げるから キミの心を どうか、俺にください。 |